KBMouse ヘルプ

目次

概要

キーボードでマウス操作をエミュレートすることができます。

そして以下の特徴があります。

インストールとアンインストール

動作環境

ライブラリ等:.NET Framework 2.0 以上が必要です。

動作OS:Windows 7, Windows Vista, Windows XP(いずれも x64 対応)。この環境は確認したもの、という意味であり、その他の OS では試していないので分りません。特に Windows 7, Windows Vista はバージョンや OS 自体の設定項目が多数あるため、完全に試せてはいません。

インストール

インストーラ(setup.exe または setup.msi )を使っても良いですし、配布物一式を好きなフォルダにおいて KBMouse.exe を直接に実行してもかまいません。

なお、各種設定を保存するためにマイドキュメントフォルダへ「KBMouse」フォルダを自動で作成します。

また、コマンドライン引数「--datadir」でデータフォルダのパスを指定する事ができます(通常は不要です)。パスは絶対パスか、カレントフォルダからの相対パスです。

例:D:\KBMouse> KBMouse.exe --datadir="Data"

上記の例では、実行ファイルのあるカレントフォルダ内に「Data」フォルダが作成され、そこがデータフォルダになります。

setup.exe と setup.msi の違いについて

基本的に機能上の違いはありませんが、インストール先のコンピュータに必要な .NET Framework があるか無いかで次のような動作の違いがあります。

setup.exe は必要な .NET Framework が無い場合、インストールの一過程としてインストールを促します。これに対して setup.msi は必要な .NET Framework が無い場合、これをを事前に手動でインストールするよう促します。

同梱の「KBMousePortable.bat」は、上記のように実行ファイルのあるフォルダをカレントディレクトリとして、そこにデータフォルダ「Data」を作成します。これは、KBMouse 一式とデータを USB メモリなどに入れて持ち運ぶ事を想定しています。ただし、KBMousePortable.bat はインストーラを使用してもスタートメニューへは登録されません。

アンインストール

インストーラを使った場合は、コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」や「プログラムと機能」からアンインストールして下さい。そうでない場合は、配布物一式をそのまま削除すればOKです。

なお、マイドキュメントフォルダに作成された「KBMouse」フォルダは自動で削除されません。お手数ですが手動で削除してください。

とりあえず使う(スイッチと基本動作)

起動と終了

起動

初回起動時でコンフィグファイルが無い場合はデフォルトのコンフィグファイルを読み込むか尋ねられるので、希望に応じて読み込んで下さい(デフォルトのコンフィグファイルを読み込まなかった場合は、設定画面で設定を行うまで何も機能しません)。起動するとタスクトレイに青楕円(マウスのつもり)のアイコンが表示されます。

終了

アイコンを右クリックして「終了」メニューを選択します。

シンプル1

初回起動時にデフォルトのコンフィグファイルをコピーした場合、6つあるコンフィグのうち「シンプル1」が適用されています。この設定による基本的な設定は下図のようになっています。

スイッチがオンの時は原則として通常のキーボード操作は行えませんが、コンフィグ設定ウィンドウから、例外とするキーの組み合わせをパススルーキーおよび入替キーとして登録することができます。また、コンフィグ「標準1」「標準1(アイコン付き)」「標準2」「標準2(アイコン付き)」には最初からいくつかのキー操作が登録されていますので、慣れてきたらそちらもお試し下さい。

コンフィグの切替えとデフォルトコンフィグ

デフォルトコンフィグファイルには「シンプル1」を含めて合計6個のコンフィグが登録されており、これらを切替えて使用することもできます。

コンフィグを切替えるには、タスクトレイアイコンを右クリックして「コンフィグ切替え」から使用したいコンフィグを選択します。

以下では「シンプル1」以外のコンフィグを紹介します。おすすめのコンフィグはホームポジションからほとんど手を動かさずにすみ、機能も十分にそろっている「標準2」か「標準2(アイコン付き)」です。

シンプル2

機能は「シンプル1」と同じですが、ホームポジションで操作できるようになっています。

標準1

「シンプル1」に加えて「移動補助キー」としてドット移動キーとジャンプ移動キーがあり、これらのキーは移動キーと組み合わせることができます。

【ヒント】ジャンプ移動は、ジャンプ移動キーを押しながら移動するという使い方の他に、、移動中に大きくジャンプしたくなったらジャンプ移動キーを打鍵してジャンプする、といった使い方もあります。

標準2

「シンプル2」に加えて「標準1」同様に「移動補助キー」としてドット移動キーとジャンプ移動キーがあり、これらのキーは移動キーと組み合わせることができます。

この他、十字キーがパススルーに登録されています。

標準1(アイコン付き)

「標準1」に加えてモーションアイコンがカーソルを追従します。

標準2(アイコン付き)

「標準2」に加えてモーションアイコンがカーソルを追従します。

標準のパススルーキー

パススルーキーは KBMouse が有効化していてもそのまま実行できるキー操作で、コンフィグ設定ウィンドウから登録できますが、「標準1」「標準1(アイコン付き)」「標準2」「標準2(アイコン付き)」には最初から以下のキー操作が登録されています。

一般的な機能 キーの組み合わせ 標準1
標準1(アイコン付き)
標準2
標準2(アイコン付き)
エスケープ 「Esc」
エンター 「Enter」
削除 「Delete」
完全削除 「Delete」+「Shift」
バックスペース 「BackSpace」
行頭へ移動 「Home」
行頭まで選択 「Home」+「Shift」
行末へ移動 「End」
行末まで選択 「End」+「Shift」
タブ切替え 「Tab」
コピー 「Ctrl」+「C」
切り取り 「Ctrl」+「X」
貼り付け 「Ctrl」+「V」
元に戻す 「Ctrl」+「Z」
全て選択 「Ctrl」+「A」
繰り返す 「Ctrl」+「Y」
タブを開く 「Ctrl」+「T」
保存 「Ctrl」+「S」
検索 「Ctrl」+「F」
シフト 「Shift」(クリック位置までの選択などに使用)
コントロール 「Ctrl」(ファイル選択等での項目ごと選択などに使用)
オルトキー 「Alt」(「Tab」と組合わせてのウィンドウ切替えなどに使用)
十字キー 「↑」、「↓」、「←」、「→」

標準の入替キー

入替キーは KBMouse が有効化しているときに、キーを入替えた上で実行されるキー操作で、コンフィグ設定ウィンドウから登録できますが、「標準1」「標準1(アイコン付き)」「標準2」「標準2(アイコン付き)」には最初から以下のキー操作が登録されています。

コンフィグ設定

コンフィグはタスクトレイアイコンの「コンフィグ設定」で「コンフィグ設定ウィンドウ」を呼び出すことにより自分で設定することができます。

ウィンドウが開いたら上部にある「現在のコンフィグ」を、設定したいコンフィグに切替えて、設定を行います。

注意しなければいけないのは、ここまでで説明した「移動補助キー」グループは論理的にグループ化された呼称であり、実際には一つ一つの操作に対して厳密にキーが割り当てられている点です(KBMouse ではこのキーの割当てを「キーバインド」と呼びます)。「シンプル1」の一例を挙げると

などとなります。

従って、実際にキーバインドを設定するグループは

の8グループに分類できます。

コンフィグの「名前変更」

ウィンドウ右上の「名前変更」ボタンで現在選択されているコンフィグの名前を変更できます。

コンフィグの「新規作成」

ウィンドウ右上の「新規作成」ボタンで新しいコンフィグを作成できます。

コンフィグの「削除」

ウィンドウ右上の「削除」ボタンで現在のコンフィグを削除できます。ただし、コンフィグファイルには最低でも一つのコンフィグがなければいけません。

「マウスエミュレート」タブ

「マウスエミュレート」タブでは、キーバインド設定を行います。

キーバインドを行いたい操作のボックスにカーソルを合わせ、割り当てたいキーを押します。一つの操作に対して最大で3つのキーをバインドできます。設定をクリアしたいときは「×」ボタンを押せば、そのキーバインドをクリアできます。

また、前述した8グループのうち「通常移動」「低速移動」「ジャンプ移動」についてはどれくらいのスピードでカーソルを動かすのか設定する必要があります。

「キー機能」タブ

「キー機能」タブで、マウスエミュレートの他に追加の機能を設定することができます。

「パススルー」では、スイッチがオンであっても本来のキー機能を有効とするキーを設定できます。並び順に意味はありません。

「入替」では、あるキーの組み合わせが押された時に、別のキーの組み合わせが押されたように動作させることができます。たとえば、テンキーが余っていれば、テンキーによく使うショートカットキーを割り当てることもできます。並び順に意味はありません。

マウスエミュレートの斜め移動と違い、例えば「Ctrl」と「X」が別々に登録されていても、二つのキー「Ctrl」と「X」を同時に押せば切り取り操作が機能します。しかしこの場合、コンフィグ「標準1」のように「X」がマウスの右クリックにも割り当てられていると「X」が競合してしまい、どちらの機能が働くかは不定です。

この問題は「Ctrl」&「X」を一つのパススルーとして登録することによって回避することが可能です。このように登録すれば、「X」だけを押した時はマウスの右クリック動作が働き、「Ctrl」と「X」を同時に押したときだけ切り取り操作が機能します。

その他に注意すべき操作として、「Alt」+「Tab」によるウィンドウ切り替えのように、一方のキーを押したままで、もう一方のキーを複数回押すような操作があります。もし「Alt」&「Tab」を一つのパススルーとして登録してしまうと、「Tab」を離すのと同時に「Alt」も離したこととなってしまい、期待通りの結果が得られません。この場合は、前述の例とは逆に「Alt」と「Tab」を別々のパススルーとして登録することによって期待通りに動作します。

なお、キーの優先順位については「その他」の「キーの優先順位」をご覧下さい。

「アイコン」タブ

「アイコン」タブでアイコンを設定すると、マウスカーソルに追従するアイコンを出現させることができます。また、アイコンはアニメ GIF のようなモーションをつけることが可能です。

「アイコン有効化設定」でアイコンを有効にし、「スイッチがオフでも有効にする」をチェックすると、スイッチがオフの状態でもアイコンがマウスカーソルに追従します。

「低速ニュートラル」は、マウスエミューレートでマウスが移動していない時であっても、この組み合わせのキーが押されているときに低速移動アイコンが表示されるようにします。

「通常移動アイコン」「低速移動アイコン」項目でそれぞれのフレームをダブルクリックするとアイコン編集ウィンドウが現れて編集ができます。アイコンは、マウスエミュレートに合わせた8方向の移動状態と停止状態に対して割り当てることができます。

アイコンのモーションについて

一つの移動状態は複数のイメージ(画像)によって構成され、「表示間隔」ごとに切り替わることでアニメーション表示されます。たとえば、上方向が4つのイメージ「ImageA」「ImageB」「ImageC」「ImageD」で構成されており、それぞれの表示間隔が

であるならば、マウスが上方向へ移動している間、最初に100ミリ秒間 ImageA が表示され、次の300ミリ秒間 ImageB が表示され、次の300ミリ秒間 ImageC が表示され、最後の200ミリ秒間 ImageD が表示され、再び ImageA の表示に戻ります。

アイコンのクリック点(ホットスポット)について

一般に、アイコンの実際にクリックされる1点をホットスポットと呼びますが、KBMouse では「クリック点」と呼びます。KBMouse のアイコンは、イメージの座標の左上を原点とし、右方向に X が増加し、下方向に Y が増加します。イメージの表示位置は、クリック点調整を行わない場合、マウスポインタの矢印の先端が原点となります。

クリック点をイメージの中央にずらしたい場合などは、X 座標、Y 座標のそれぞれに対してクリック点調整を行います。単位はピクセルで、たとえば X を10ピクセル、Y を20ピクセル調整すると、イメージ上の (X,Y)=(10,20) がクリック点となるように調整されます。

アイコン編集

実際のアイコンイメージの割当てや、表示間隔、クリック点の編集は「アイコン編集ウィンドウ」で行います(下図)。

ウィンドウが開いたら、ウィンドウ下部にある「表示間隔(1以上の整数)」「クリック点調整(整数)」のテキストボックスに適切な値を設定して「追加」ボタンか「挿入ボタン」を押します。ファイル選択ダイアログが現れるので、適切なイメージ(画像)を選択し、イメージを追加します。「表示間隔」「クリック点調整」の修正が必要な場合は、修正したいイメージをリストから選択し、それぞれのテキストボックスに適切な値を入力して「修正」ボタンを押します。

なお、使用可能なイメージファイルは有効なアルファチャンネルが含まれる PNG と BMP形式のファイルです。

コンフィグの「インポート」

ウィンドウ右上の「インポート」ボタンで「コンフィグインポートウィンドウ(下図)」を開き、他のコンフィグをインポートできます。

まず、ウィンドウの上部にあるリストから、インポートしたいコンフィグを選択します。最初は、現在のコンフィグファイルにあるコンフィグのリストが表示されています。他のコンフィグファイルからインポートしたい場合は、最上部にある「他のコンフィグファイルを開く」ボタンを押して、コンフィグファイルを選択してください。リストがそのコンフィグファイルに含まれるコンフィグリストに切り替わります。

次にウィンドウ中段にある「インポートする項目」を選択します。選択されなかった項目は無視されます。

最後にウィンドウ下部の「インポート」ボタンを押します。インポート方法は二種類あり、新規コンフィグとしてインポートした場合は選択されたコンフィグが、現在のコンフィグファイルに新しく作成(つまりコピー)されます。この場合、複数のコンフィグを選択することができます。現在のコンフィグへインポートした場合は、現在編集中のコンフィグへ選択されたコンフィグの内容が上書きされます。この場合、一つのコンフィグのみ選択することができます。

「その他」タブ

共通設定

全てのコンフィグに対して設定される項目です。

「ログオン時に実行」は、コンピュータへログオンした時に自動で KBMouse が開始されるようコンピュータへ登録します。

その他

機能制限と既知の問題

Vista や 7 の UAC 機能が有効な場合、KBMouse を起動した権限よりも高い権限で動作するソフト(またはアプリケーション等)上では KBMouse が機能しません。KBMouse を「管理者として実行」すれば問題ないのですが、毎回、権限の昇格を尋ねられます。これは申し訳ありませんが仕様です。ただしコンフィグで「ログオン時に実行」の登録を行った場合は管理者として実行されます。

一部のキーボードは同時入力で三つのキーまでしか認識しません(ただし、特定のキーの組み合わせならもっと大丈夫だったりします)。これはハードウェア的な制限ですので、ソフトウェア的な解決は困難です。キーボードやノートPCをお買い求めの際に、メーカーへお問い合わせ願います。なお、キーボードの同時入力に関する技術は「Nキーロールオーバー」と呼ばれています。

一部の操作を行った後に KBMouse が応答しなくなったように見える場合があります。これも権限に関する問題ですが、キーボードの Windows キーを押すなどしてスタートメニューを表示させると復活します。このような操作として、例えばリモートデスクトップの接続ダイアログを閉じた後などがあります。なお「管理者として実行」した場合、この問題は発生しません。

KBMouse を実行中はスクリーンセーバーが機能しません。これは KBMouse が Windows のシステムに一部機能を忍び込ませている(Microsoft が提供する機能によって実現しており、不正な機能ではありません)ことと関係します。KBMouse はこの忍び込ませた機能が正しく働いているかをチェックするために、定期的に「何もしないダミーのキーボード信号」を送出しており、これを受け取った Windows システムが「キーボード入力がある」と判定するためです。

危険と誤認させる技術

このソフトには「キーロガー」に転用できる技術が使用されています(もちろん、そのような機能は入っていません)。そのため、一部のセキュリティソフト等によって危険なソフトと認識される可能性があります。そのような場合に正常動作させる方法は、お手数ですがセキュリティソフト会社におたずね下さい。

キーの優先順位

キーの機能は内部的に「モニター系」と「イベント系」の二つの系があり、以下のように分類されます。

競合するキーバインディングがあった場合、イベント系の「マウスエミュレート」はモニター系の「マウスエミュレート」よりも優先して実行されますが、「キー」機能は同時に実行されます。また、各系の中ではキーの組み合わせ数が多いものを優先して実行します。これをまとめると下図のようになります。

なお、まったく同じキーバインディングがあった場合の優先度は不定です。

リモートデスクトップ時の注意

リモートデスクトップ時に接続元と接続先の両方で KBMouse が実行されている場合、接続元のスイッチが優先されます。接続先の KBMouse はオフにして使用して下さい。接続先のスイッチを切り替えるにはメニューのスイッチを使うと便利です。

コンフィグファイルの互換性

Version 08.12.11.01 から Version 09.05.06.01 へのバージョンアップでデフォルトコンフィグを増やしました。「シンプル(従来の「標準」)」系列と「標準(新たにドット移動とジャンプ移動に対応)」系列の計6種類があります。これに伴い、デフォルトコンフィグの「中ボタンクリック」を「A→S(シンプル/標準1)」「E→R(シンプル/標準2)」へ変更しました。旧バージョンからご愛用下さっている方はご注意下さい。

Version 08.07.18.01 と Version 08.08.12.01 以降のコンフィグファイルは互換性がありません。Version 08.08.12.01 以降の起動時に Version 08.07.18.01 のコンフィグファイルが見つかると、このファイルをリネームし、内容を修正した上で保存されます(つまり Version 08.07.18.01 のコンフィグファイルは無くなります)。必要に応じて手動でバックアップしてください。なお、今後のバージョンでは自動修正機能が無くなるかもしれませんのであらかじめご了承ください。

アイコンやコンフィグの配布について

コンフィグファイルは自由に配布していただいてかまいません。

コンフィグファイルに含まれる特定のコンフィグを配布したい場合は以下のような方法で行うことができます。

  1. KBMouse を終了する。
  2. 現在のコンフィグファイルをバックアップする。
  3. KBMouse の「コンフィグ設定」で不要なコンフィグや設定項目を削除する。
  4. KBMouse を終了する。
  5. コンフィグファイルを配布用に適当な場所へ移動する。
  6. バックアップした元のコンフィグファイルを元の場所に戻す。

なお、アイコンについてもイメージがコンフィグ内に保存されるため、同じ方法で配布することができます。

About

Webサイト

KBMouse は

PAROF:http://www.parof.jp/

にて公開中です。

メール

使用許諾に記載のとおり、原則として無保証です(サポートを行いません)が、ご意見・ご要望があれば検討したいと思っています。また、バグ報告は歓迎です(ただし、すぐに対処できるとは限りません)。その他、特別なお問い合わせも含め、連絡は下記アドレスにお願いいたします。

support123[at]parof.jp

※すべて半角にした上で[at]を「@」に置き換えてください。

バージョン表記

バージョンにはアプリケーションやダイナミックリンクライブラリのバージョンとパッケージのバージョンとがあります。アプリケーションやダイナミックリンクライブラリのバージョンは、一つ一つのファイルに付けられたバージョンで、パッケージのバージョンは配布物一式に付けられたバージョンです。

アプリケーションやダイナミックリンクライブラリのバージョンは以下の形式です。

yy,mm,dd,rrNNN
【yy】=「リリースされた年」で、一桁または二桁の整数
【mm】=「リリースされた月」で、一桁または二桁の整数
【dd】=「リリースされた日」で、一桁または二桁の整数
【rr】=「リリースされた日」における何番目のリリースかで、一桁または二桁の整数 【NNN】=「パッケージングコード」で、常に三桁の整数

パッケージングコードは、パッケージ内での内部的な識別子です。「yy」「mm」「dd」「rr」が同じであれば機能はまったく同じですが、パッケージングコードが違う場合は別のパッケージに入っているものと置き換えることはできません。

パッケージのバージョンは以下の形式です。

YY.MM.DD.RR
【YY】=リリースされた年で、常に二桁の整数
【MM】=リリースされた月で、常に二桁の整数
【DD】=リリースされた日で、常に二桁の整数
【RR】=リリースされた日における何番目のリリースかで、常に二桁の整数

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