はるかぜのマホウ 説明書



1 ゲーム概要

本ゲームは、「魔工匠(この世界における魔術師の一種)たちの最後の楽園」であるリーゼルファ島を舞台とした戦略シミュレーションゲームです。あなたの目的は、この島の北西部に群居する勢力の一つを指揮して、数々の敵対勢力を打ち破ることで島内を統一することです。

2 ゲームクリア・敗北条件

勝利条件:全ての拠点を自勢力の支配下に置く(全57拠点)
敗北条件:自勢力の拠点数が0になる


3 ゲームの始め方

フォルダ直下にある「Harukaze_Mahou.exe」ファイルを起動させてください。

4 ゲームの構成

基本的には「セレクトモード(スタートモード)」と「メインモード」のみで構成されています。
(1)セレクトモード(スタートモード)
このモードは、セーブデータを扱うモードです。ここから、データのセーブ、ロード、消去が行えます。(ちなみに、本ゲームで扱えるセーブデータは最大4つまでです)

(2)メインモード
ゲームの本体となるモードです。このモードはさらに「シミュレーションパート」と「ストーリーパート」に分けられます。


         図1 セレクトモード                          図2 メインモード

5 ストーリーパートについて

ストーリーパートでは、かつて魔工匠だったニーサを主人公とした物語を取り扱います。ストーリーパートは、シミュレーションパートで一定数の拠点を占拠するたびに発生します。ちなみに、ストーリーパートとシミュレーションパートは舞台が同じであるだけで、相互の関連性はありません。そのため、シミュレーションパートでの状況でストーリーが変わったり、ストーリーパートでの出来事がシミュレーションパートに影響を及ぼすことはありません。

6 シミュレーションパートの概要(内政)

(1)資産について
このゲームでは、ユニットをマップに配置するのに費用がかかります。そのため、資産は非常に大切です。資産は毎ターン増えますが、その量は支配している拠点の開発度で決まります。

(2)開発
拠点上にいるユニットは、ターン進行に伴って少しずつ拠点の開発度と防御力(最大値でない場合)を自動的に上げます。開発度の上昇程度は、その拠点にいるユニットによって異なります。最も開発能力が高いのは開拓民で、次に屯田兵が高いです。それ以外のユニットとなると、どんぐりの背比べですが、中には全く開発能力を持たないユニットもあります。

7 シミュレーションパートの概要(戦闘)

本ゲームのシミュレーションパートはターン制で進みます。そのため、急いで選択しなければならないことはありませんので、じっくり考えながら進めてください。
自分のターンでできることは、「支配拠点に未配置ユニットを配置すること」と「敵が支配している拠点を攻撃すること」です。未配置ユニットは、画面上部にまとめて示されています。



                       図3 未配置ユニット一覧



(1)未配置ユニットのセット
未配置ユニット(画面上部に配列)は、ターン進行と共に、定期的に補充されます。そしてこの未配置ユニットのセットは、1ターンに1回だけ実行できます。セットできるユニットは、雇用費が所持資産より小さなものだけです(セットできるユニットは、外枠が水色になります)。ユニットを配置できるのは自勢力拠点全てです。もし既にユニットが配置されている場所にユニットを配置した場合、そのユニットは配置するユニットの代わりに未配置ユニットとなります(その際、HPはそのまま未配置ユニットになります。ただし、雇用費は最初に配置した時より大幅に下がります)。

(2)敵拠点の攻撃
ユニットが配置されている拠点をクリックした後、隣接する敵拠点をクリックすることでユニットが敵拠点を攻撃します。敵拠点の攻撃は、1ターンあたり、1回攻撃できます(1ユニットあたり)。ただし、「幻術師」の攻撃により「混乱状態」担っている場合は攻撃できません。

(3)戦闘の応酬
戦闘は、ユニットが配置されている拠点を攻撃したか、いない拠点を攻撃したかで結果が変わってきます。

(3-1)ユニットが配置されているエリアを攻撃した場合
基本的には、「攻撃側ユニットは防御側ユニットの防御力分だけダメージを受け、一方防御側ユニットは攻撃側ユニットの攻撃力分だけダメージを受けます。ただし、次の場合は攻撃側ユニットはダメージを受けません。
・「弓使い」「狩人」「狙撃手」が攻撃した場合
・「幻術師」が攻撃した際、敵ユニットが混乱した場合
・防御側ユニットが混乱している場合


(3-2)ユニットが配置されていない拠点を攻撃した場合
攻撃側ユニットは4のダメージを受け、防御側拠点は防御力が1下がります。もし防御側拠点の防御力が0になったら、その拠点は攻撃側に支配が移ります。ただし、以下の場合は以下の場合は異なる結果となります。
・「弓使い」「狩人」「狙撃手」が攻撃した場合:攻撃側は8のダメージを受けます。
・「工作員」が攻撃した場合:攻撃側ユニットは一切のダメージを受けません。一方、防御側拠点は防御力にかかわらず拠点の支配が攻撃側に移ります。


(3-3)戦闘後の処理
戦闘後、ユニットのHPが0になったらそのユニットは消滅します。その際、相手のユニットには大量の経験値が入ると共に、その勢力が所有している未配置ユニットのHPが4回復します。

(4)ユニットのレベル
各ユニットにはレベルがあります。この数値は、各勢力の所有する同じ種類のユニット全てで共有されており(つまり、ある勢力の歩兵のレベルが2から3になったら、その勢力が有する全ての歩兵のレベルはそれ以降、3になります)、レベルが一つ上がるごとに、HP,攻撃力,防御力,回復力(魔術師、僧兵のみ)が上昇します。レベルアップするためには、以下の方法により一定の経験値をためる必要があります。
・拠点を攻撃する
・拠点を占拠する
・敵ユニットのHPを0にする


(5)ユニットの種類
ユニットは、「基本ユニット」と「上級ユニット」があります。基本ユニットは全勢力、初期状態から雇用可能です。一方、上級ユニットは特定の拠点を占拠することにより、初めて雇用可能となります(定期的に未配属ユニットとして補給)。一度そのエリアを占拠すると、それ以降はその拠点の支配を失ってもそのユニットは雇用できます。

(5-1)基本ユニットの種類
・歩兵:基本ユニットの中でもHP高め。ユニット攻撃にも拠点攻撃にも使いやすい。
・弓使い:攻撃時は相手からの反撃を受けない。一方で、拠点を直接攻撃した場合は受けるダメージが大きい。対ユニット戦に強く、拠点攻撃が苦手。
・魔術師:各ステータスは低めだが、毎ターン回復する能力を持つ。持久戦向き。


(5-2)上級ユニットの種類
・開拓民:戦闘能力はほぼ無いが、拠点の開発能力が非常に高い。
・屯田兵:歩兵並みの戦闘能力を有しながらも、高い開発能力を持つ。
・僧兵:バランスよいステータスと、回復能力が特徴。
・重装兵:とにかくHPが高い。
・工作員:拠点攻撃のエキスパート。どんなに固い拠点でもダメージ0で一発で落とす。
・幻術師:攪乱攻撃ができる(一定の確率で敵が混乱。混乱した場合、反撃できず、また行動できない)。
・狩人:弓使いの上位版。ただし拠点攻撃が苦手なのも同じ。
・狙撃手:相手を一方的に攻撃することにおいては最高の性能を示す。
・魔剣士:最高の攻撃力を有する。また、一定の確率で強攻状態となり、その時はさらにダメージが2倍となる。
・侍:戦闘要員としてバランスよいステータス。また、たまにだが強攻状態になることもある。