戦車の紹介

ゲーム中に登場する、代表的な装甲車両の紹介です。
知っていると、イメージが湧きやすくなると思います。

V号突撃砲


ドイツ軍の代表的な装甲車両です。初期のコンセプトは、最前線で歩兵支援ができる砲でした。機関銃などを破壊し、歩兵の前進を助けるために使われました。大戦中盤以降は主砲と装甲を強化し、対戦車戦闘を主な役割としました。砲塔を持たないため機動力では戦車に劣りますが、防御的戦闘が多くなっていたドイツ軍にはさしたる欠点とはならず、低い車高を生かした待ち伏せ戦法で多数の敵車両を撃破しました。1943年11月に空襲で工場が破壊されるまでの間に7583輌が生産されました。

執筆:野家+武藤FP

V号戦車

V号戦車は対戦車戦闘を主任務として作られた戦車です。フランスや北アフリカなどでは、それなりの活躍しています。ところが独ソ戦が始まると、T-34に太刀打ちできないと判明します。車体が小さいV号戦車は、これ以上強化する事も難しかったので、主力の座をW号戦車に明け渡す事になります。しかしV号戦車の車体を利用した、V号突撃砲は大戦を通して活躍しました。

執筆:武藤FP

W号戦車


主力戦車として開発されたV号戦車と同時期に、火力支援用の戦車として開発されたこの戦車は、当時としてはかなり大きい75mm榴弾砲を旋回砲塔に装備していました。将来の火力増強を見越した作りになっていたので、V号戦車がソ連のT-34に対抗できないことが分かると、長砲身75mm砲に換装されて主力戦車の座に就きました。その後も改良を続けながら終戦近くまで生産され、車体は駆逐戦車や対空戦車としても使われました。

執筆:野家

ティーガー戦車

1942年に採用された、当時最強の重戦車です。強力な88mm戦車砲は連合軍の戦車を一方的に撃破でき、分厚い装甲は敵の砲弾を容易に弾き返しました。連合軍兵士の中には、その姿を見ただけで逃げ出す者もいたそうです。しかし重さ故に橋が渡れなかったり、故障しても牽引が難しかったり、走行装置が破損しやすかったりするなど、様々な問題もありました。また、整備にも手間がかかりました。

執筆:もら+武藤FP

T-26


独ソ戦前半に、ソ連軍で多用された軽戦車です。すでに時代遅れになりつつあり、V号戦車やW号戦車と戦うのは困難でした。

執筆:武藤FP

T-34

BT(高速)戦車系列の最終形態として試作されたBT-1SやA20/A30試作戦車を経て開発されたT-32中戦車を、量産向きに改良したのがT-34です。T-34の特徴は当時としては強力な砲の装備、防御上有利な傾斜装甲、炎上しにくいとされ、高燃費な ディーゼルエンジンの使用、生産性の高さなどが上げられます。第二次世界大戦最優秀戦車とも言われており、この戦車相手には、当初ドイツ軍も太刀打ちできず、T34ショックと呼ばれる現象を起こしました。

執筆:某S+武藤

KV-1

KV-1は多砲塔重戦車T-35の後継として開発されました。初期案はT-35と同じく多砲塔戦車でしたが、スターリンの意見によって大型の砲塔を一つのみ搭載する重戦車となりました。独ソ戦当初は、ドイツ戦車を易々と撃破できる主砲とあらゆるドイツの対戦車砲を跳ね返す装甲で無敵とも言うべき物でした。しかしかなりの重量級であり、足回りはしばしば故障し、道路を破壊するという事態を引き起こし、更にT-34のスピードに付いて行けないという欠点がありました。

執筆:toku 

SU-152


KV重戦車の派生型であるKV−14を原型とし、KV−1Sの車体を利用して開発された自走砲。152mm榴弾砲ML−20を搭載し、本来の重火力支援はもちろんティーガーなどのドイツ重戦車群に対しても効果的で、大重量砲弾によりティーガーUの装甲を破砕した事例もあります。しかし、前面装甲は75mmと不十分だったため、後にIS重戦車の車体を利用したより装甲の厚いISU−152へ切り替えられました。独ソ戦で生き残った車両は1950年代まで運用されました。
執筆:TFTRDH

SU-85


T-34の76mm砲ではティーガー戦車に対抗するのが困難だったため、 T-34の車体をベースにしたSU-122に、高初速の85mm搭載した車両です。 条件がそろえば、ティーガー戦車を正面から撃破できました。同じ主砲を積んだT-34-85が作られるまでは、ティーガー戦車に対抗できる数少ない車両でした。
執筆:武藤FP

クロムウェル巡航戦車


「第二次世界大戦最速の戦車」です!が、それだけでもあります。スピットファイアに搭載されていたのと同系列のミーティアエンジンを搭載し、51〜64km/hもの速力を誇りました。Mk.I〜Mk.IIIまではクルセイダーから継承した6ポンド砲を搭載し、Mk.IVからは75mm砲、Mk.VIは95mm榴弾砲を搭載しています。装甲厚も、Mk.I〜Mk.VIで76mm、Mk.VIIからは101mmとイギリス巡航戦車としてはかなりの重装甲でした。なおヴィレル・ボカージュの戦いでティーガーI一両に一個大隊15両が全滅させられたと言われているのはこのクロムウェル巡航戦車です。

執筆:TFTRDH

M4シャーマン

第二次世界大戦中で最も沢山作られた戦車です。高い生産性と信頼性が特徴で、性能もドイツのW号戦車と同等以上でした。とはいってもドイツの重戦車に比べると装甲は薄く、戦車戦の経験不足もあり、ヨーロッパではかなりの損害を受けています。一方太平洋では、日本軍の戦車や対戦車兵器に対して圧倒的に優位で一方的な活躍をしています。

執筆 もら

シャーマンファイアフライ

M4シャーマンに、強力な17ポンド戦車砲を搭載した車両です。重戦車を正面から撃破できる火力を得たものの、防御力は通常のシャーマンと変わらず近距離戦は不利でした。ドイツ軍から優先的に狙われたため、主砲を短く見せる迷彩を施し、味方戦車の背後から火力支援を行いました。

執筆者 RON+武藤FP