- ファンティア
- 地球とは違う世界。別次元にあるらしいきわめて似た世界。ただし違うのは、人間と同等の進化を遂げた生物や
不思議な力、魔法などが実際に存在し、人々がそれらを信じていることである。ファンティアの人々は、それらを
信じなければそれらが存在し得ないと考えているため、概して地球の人間よりは信心深い。
- アルデリア
- ファンティアの一地域の名前。ファンティア全体からすれば非常に小さな地域世界である。
- ヴンド大陸
- アルデリアの西にある巨大な大陸。大国アラーフィはこの大陸の大半をも領土としている。今回の物語には名前のみの登場。
- ダリセム族
- ダリセム族の発祥は非常に古く、世界創世の頃までさかのぼる。混沌の神、ハオは3人の女神を作り出した。そのうちの一人の女神が乱暴をして残りの2人の女神を苦しめたので、2人の女神はそれに対抗するために無から自分達にそっくりな最初の生物を作り出した。それが
ファンティア最初の人間、ダリスであった。よってダリセム族はそのダリスの子孫である。ただし、その純粋な血は後から作られた人間と
の混血により失われつつあった。
- 聖剣グラディウス
- 世界創世の時、2人の女神によって生み出された人間ダリスが女神から渡された一本の剣が原型。元々は神剣グリンガーといい、
ダリスの子孫達によって保存されてきたが後に聖剣と魔剣とに分けられた。そして今回の事件で聖剣は謎の破損を起こしてしまった。かつて神剣から聖剣グラディウスを修復した時、武器職人や神官、魔術師が関わっていた。しかしさらに重要な役割を果たしていた術士がいたのだ。その術士が関わっていたことによって現在の聖剣や魔剣があるのだという。今回の物語での重要な存在。
- 魔剣ダークブリンガー
- 聖剣グラディウスの対として存在する剣。もともとは神剣グリンガーであったがとある戦争で聖剣と魔剣に分けられてしまった。聖剣グラディウスと同じく、今回の物語には大きく関わってくる。
- 魔界
- ファンティアの地上世界の下、地下の奥深くにあるとされる世界。詳細は不明だが、そこには数多くの魔物や魔族が住んでいていつでも地上征服を狙っている。ちなみに魔界の成立はファンティア創生期、ダリスが乱暴の女神を大地の大穴に叩き落したことから始まる。叩き落された女神は自らを空間に変え、大地の奥深くに作った空間に自分の子供達を住まわせた。それが魔界の始まりであった。
- 魔族
- 魔界に住む住人。地上に住む人間とは似ても似つかない不気味な姿をしている。人間と同程度かそれ以上の能力を持つ者が多く、常に地上征服を狙っている。ちなみに魔物と同一視される傾向があるが、魔物は知能程度が明らかに低く、獣のような魔族のことを指す場合が多い。そして彼らがなぜ地上に姿をあらわしているのかは未だ分かっていない。
- ラーハス王国
- アルデリア北西部にある国。初代の王はダリセム族の青年、リカルドである。彼はかつてその地にあった国の人間であったが
滅ぼされてしまい、世界を放浪した後、多くの人々の支持を得てかつての国の地に自分の国を築いた。おおよそ500年くらい前の話である。
- アラーフィ王国
- ラーハスの西に位置する大国。ラーハスよりもはるかに歴史が古く、ファンティアでは魔法発祥の国とされる。国民のほとんどは
生まれながらに魔法を使うことが出来るが、たまに使えない人もいるらしい。ラーハスとは文化、政治の面でも交流が盛ん。
- ジバゥク国
- 500年前に存在した大国、トルクメックの分裂国の一つ。分裂国は三国あり、アリオ・フランク・ジバゥクの三国であったが成立してから国家体制を早期に整えたジバゥクがトップに立ち、他の二国は自然崩壊(滅亡)してしまった。そして現在では独自の文化形態を発展させており、アラーフィのような超大国の仲間入りを果たした。
- トルキア共和国
- ラーハスの東にある小島にある国。ファンティアで数少ない、共和制の国家。トルキアは東の大陸の戦争で逃げてきた移民や難民が集まってできた国である。アルデリアのみならず、ファンティア各地からの移民を受け入れてきたため、小国ながらも経済力・技術力は他の三国に匹敵する。
- 魔封境
- 地上と魔界をつなぐ大穴。元々はダリスが乱暴の女神を叩き落した大穴だとされているが、この魔封境は地上に複数あるため詳細はわかっていない。複数あるうちの一つがアルデリアにもあり、穴の上には世界の塔という巨大な塔が建っており、現在ではアルデリア諸国が共同で管理している。
- 世界の塔
- いつ頃建てられたか、誰によって建てられたかがまったく定かではない巨大な塔。相当な昔から建っているとされ、塔の地下部分には魔封境が大きく口を開けている・・・。